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【OnePlus One】端末が起動せずPCから「QHSUSB_BULK」と認識される状態からの復旧方法

端末が起動せずPCから「QHSUSB_BULK」と認識される状態からの復旧方法(OnePlus Oneの場合)です。

 ドライバのインストールや復旧ツールの使い方などを書いています。

「QHSUSB_BULK」と認識されてしまう

「QHSUSB_BULK」状態とは

アップデート失敗やfastbootモードでの書き込み失敗などにより、稀に起動に必要なデータが破損し、端末が全く起動しない状態になってしまうことがあります。(いわゆる”文鎮化”)
 Qualcomm製SoCを搭載している端末は、このような状態の時にPCに接続するとQHSUSB_BULK(正確には”QHSUSB__BULK”)と表示される場合があります。
 このQHSUSB_BULKとは「Qualcomm High-Speed USB」のことで、OSやbootloaderすらも起動しない状態です。この状態では非常にレベルの低い機能しか使用することが出来ないため、通常のROM焼きやFactory Imageの書き込みなどで修復することが出来ません
 ですが、Linux端末や特定のツールを使うことで端末のパーティションに直接アクセスし、正しいファイルを書き込むことで復旧することが出来ます。
 今回は、OnePlus One向けWindows用復旧ツールを使用して復旧する手順を紹介します。

「QHSUSB_BULK」状態からの復旧の流れ

  1. ドライバをインストールし、端末を操作できるようにPCに認識させる。
  2. 復旧ツールを使用して端末を起動できるようにする。
 この手順を用いて復旧を行うと、端末内のデータが全て消去されます。
 また、CyanogenMod 11S XNPH44Sが自動的に端末に書き込まれます。

必要なファイル

  1. OnePlusRecovery Tool(Windows用復旧ツール)
     こちらのページの「Download」の項目から使用している端末に合わせて「OPORecoveryTool(16GB).zip」または「OPORecoveryTool(64GB).zip」をダウンロードし、解凍しておきます。
    ※3つリンクがありますが、どれでも同じです。
  2. Qualcomm HS-USB QDLoader 9008(ドライバ)
     こちらから「Qualcomm HS-USB QDLoader 9008 2.1.0.5.zip」をダウンロードし、解凍しておきます。

「QHSUSB_BULK」状態からの復旧手順

※この作業では端末のパーティションなどを直接操作します。そのため、場合によっては復旧どころか全く直せない状態になってしまうことや端末に致命的なダメージを与えてしまうことがあります。実行はすべて自己責任でお願いします。

ドライバのインストール

 まずは、端末が復旧ツールに認識されるようにドライバをインストールします。
  1. 端末をPCとUSB接続し、電源ボタンを長押しして完全に電源を切る
    ※デバイスマネージャで端末(QHSUSB_BULKなど)が表示されていないことを確認して下さい。
  2. 「音量+」ボタンを押しながら電源ボタンを押し続け、端末をPCに認識させる。
    USB接続を一旦解除し、「音量+」ボタンを押しながら再度USB接続してPCに認識させる。
    ※デバイスマネージャで端末(QHSUSB_BULKなど)が表示されたことを確認して下さい。
  3. デバイスマネージャを開き、「ほかのデバイス」にある「QHSUSB__BULK」を右クリックし、「プロパティ (R)」をクリックして開く。
  4. ドライバーの更新(U)...」をクリックする。
  5. 下の「コンピュータを参照してドライバー ソフトウェアを検索します(R)」をクリックする。
  6. コンピュータ上のデバイス ドライバーの一覧から選択します(L)」をクリックする。
  7. すべてのデバイスを表示」が選択されていることを確認し、「次へ(N)」をクリックする。
  8. ディスク使用(H)...」をクリックする。
  9. 参照(B)...」をクリックし、「x64」フォルダ(64bitの場合)または「x86」フォルダ(32bitの場合)の「qcser.inf」を選択して「開く(O)」をクリックする。

  10. きちんと選択されていることを確認し、「OK」をクリックする。
  11. Qualcomm HS-USB QDLoader 9008」が選択されていることを確認し、「次へ(N)」をクリックする。
  12. 「ドライバー ソフトウェアをインストールしています...」と表示されるので、終わるまで待つ。
  13. 「ドライバー ソフトウェアが正常に更新されました。」と表示され、「Qualcomm HS-USB QDLoader 9008」が正常にインストールされたことを確認し、「閉じる(C)」をクリックする。
  14. 閉じる」をクリックする。
  15. デバイスが「ポート (COM と LPT)」の「Qualcomm HS-USB QDLoader 9008 (COMxx)」(xxは環境により異なる)と表示されていることを確認する。

復旧ツール(OnePlusRecovery Tool)の使用

※ツールの表示が文字化けしていますが問題ありません。(中国語で表記されていることが原因なようです)
  1. 解凍したフォルダ内にある「OnePlusRestoreTool(64GB).exe」(またはOnePlusRestoreTool(16GB).exe)を右クリックし、「管理者として実行(A)...」をクリックする。

  2. 下欄のリストに一つだけ名前が異なるものがあるので、それをクリックして選択する。
    ※表示されない場合は、USB接続やドライバをインストールがきちんと完了しているかを確認し、上の「Reflesh」をクリックして下さい。
  3. 上の「Start」をクリックする。
  4. 書き込みが始まるので、終了まで待つ。
  5. 書き込みが終了し、選択したものが緑色になっていることを確認する。
  6. 端末が自動的に起動し、初期設定画面が表示されたことを確認する。

その他

 復旧後は念のため、Factory Imageを書き込むことをおすすめします。
 Factory Imageを書き込み方法はこちらの記事を参照して下さい。

参考になるサイトなど

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