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【NTTdocomo】spモードのAPNのIMEI制限が撤廃、NTTdocomo以外の端末でも接続可能に

spモードのAPNのIMEI制限が撤廃され、NTTdocomo以外の端末でも接続可能になりました。

2015/10/23…NTT docomoが正式に利用を認めたという情報を追記
2015/10/21…恒久的に撤廃(仕様変更)されたようなので追記

spモードのAPNへの接続制限

spモードのIMEI制限

端末がモバイル回線で通信する際には「APN」の設定が必要となります。
APN(Access Point Name)とは、通信時にどこに接続するのかを指定する情報のことです。

NTT docomoの回線を契約している場合、標準のAPNは「spモード(spmode.ne.jp)」となっています。
しかし、このspモードを使用できる端末は限られており、NTT docomoから販売された端末だけとなっていました。
具体的には、端末固有の番号である「IMEI」によって接続が制限されており、NTT docomo以外から販売された端末では接続することが出来ません
NTT docomoの端末のみspモードで接続可能であった
そのため、他社端末やSIMフリー端末などのNTT docomo以外から販売された端末をNTT docomoの契約で使用するには、別途「mopera(mopera.net)」というものを契約する必要がありました。
SIMフリー端末などでは従来はmoperaを利用する必要があった

IMEI制限が撤廃された模様

ところがそのIMEI制限がいつの間にか撤廃されており、NTT docomo以外から販売された端末でも接続可能になっていました。
実際に、OnePlus OneやASUS ZenPad 8.0での接続を確認しました。他にも、HTC One M8やSony Xperia Z C6603、Motorola Moto G XT1032、SIMフリーモバイルルータであるNEC Aterm MR04LNなど様々な端末で確認されています。
恐らく、全ての端末(SIMフリー端末や他社端末など)で接続が可能です。

また、現在のところデータ定額プランの適用外となっている様子もなく、契約通りの利用料金で使用できています。(追加料金等は発生していません)

※NTT docomo回線であってもMVNOの場合はspモードに接続できません。契約しているMVNOから指示された通りにAPNを設定して下さい。
なお、SIMフリー端末などでspモードに接続したい場合は以下のAPNを追加して下さい。(指定されていない項目は無設定で問題なし)
設定は通常、端末の「設定」アプリから行うことができます。
※端末によっては既に登録されている場合があります。その場合は選択するだけで設定完了となります。
  • 名前:spモード(任意の名前で問題ありません)
  • APN:spmode.ne.jp

キャリアアグリゲーション(CA)のIMEI制限も撤廃されている?

NTT docomoでは、既にCA(キャリアアグリゲーション)によって複数の電波を束ねた高速化を行っています。対応している端末ではこれにより高速に通信することが可能です。
しかし、このCAもspモードと同じようにNTT docomoから販売された端末でしか接続できないようになっていました。(一部の端末を除く)

ここからはあくまでも推測ですが、spモードのIMEI制限が撤廃された今、CAの制限も撤廃されている可能性があります。
SIMフリー端末(特に、海外端末)でNTT docomoのCAに対応している端末がどれだけあるのかわかりませんが、試してみる価値はあると思います。
このような情報がありました。どうやらCAの制限も撤廃されているようです。

テザリング制限はどうなる?

NTT docomoから販売されている端末には、テザリング時に強制的に特定のAPNへ切り替えてしまうという制限(テザリング制限)が掛かっています。
具体的には、通常時はspモード(spmode.ne.jp)へ接続していても、テザリングをONにした途端にテザリング専用APN(dcmtgr.ne.jp)へ変更されてしまいます。
このため、NTT docomoから販売された端末ではMVNOや海外SIMでのテザリングが出来ません

今回、spモードのIMEI制限が無くなったことから、このテザリング制限も無くなったのではと思われるかもしれません。
しかし、このテザリング制限は端末自体に施されているものなので、NTT docomoネットワークの仕様変更が行われても解除されません
そのため、残念ながらテザリング制限は今も残ったままとなっています。

ただ、今回spモードの制限がなくなったことから、今後NTT docomoが販売する端末でもテザリング制限が無くなることも考えられます。(SIMフリー端末や他社端末ではこのような制限はないため)

制限撤廃は恒久的なのか一時的なのか

このIMEI制限が撤廃された件について、現在(2015/10/20時点)NTT docomoからは何も発表がありません。
そのため、仕様変更によって恒久的に撤廃されたのかは不明です。
もしかしたら、メンテナンスや何らかの事情で一時的に撤廃されている可能性もあります。

~2015/10/21追記~
NTTdocomoに確認した結果「社外端末のspモード接続について、動作保証は行わないものの、接続しても問題ない」と回答を得たというツイートがありました。
これが本当かどうかわかりませんが、真実ならば制限が恒久的に撤廃(仕様変更)されたようです。

~2015/10/23追記~
NTT docomoに問い合わせた方によると「SIMロック解除に関するガイドラインの改正により、ロック解除端末をドコモで利用する方が増えるため、spモードを利用出来るようにネットワークの設備設定変更を行った」という回答があったそうです。
また、変更作業は2015年10月末までに完了し、11月初旬にNTT docomoから正式に案内を行うそうです。

ということで、NTT docomoは正式にspモードでの他社端末利用を認めたようです。制限がまた元に戻るということはないでしょう。
moperaを利用している方は、必要ないならばspモードへ変更しても良いかもしれません。(月200円ほど安くなるため)

moperaを契約するメリットは?

spモードのIMEI制限がなくなった今、moperaを契約する(し続ける)メリットはあるのかという疑問があります。
実はspモードとmoperaにはいくつか仕様の違いがあります。その違いの1つに、端末に割り当てられるIPアドレスの違いがあります。
  • spモード
    →割り当てられるのは「プライベートIP」
  • mopera
    →割り当てられるのは「グローバルIP」
上記のように、spモードではプライベートIPが割り当てられるため、一部のVPNサービスやアプリが使用できないことがあります。そのような時、moperaならばグローバルIPが割り当てられるので使用することができます。

また、spモードでは解除可能ですが画像等が強制的に劣化する「通信の最適化」が施されています。一方、moperaではそのような最適化は行われていません。

このように、moperaの方がいろいろといじられていない普通のインターネット回線に近いです。
その辺りにメリットを見いだせる場合は契約する意味があります。
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