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【レビュー】「Xperia X Performance」の外観をチェック―全体的な一体感と持ちやすさ

Sonyの最新フラッグシップ端末「Xperia X Performance」の外観レビューです。
他の端末との比較や使ってみた感触を書いています。

Xperia X Performance

Sonyは2012年よりフラッグシップ端末「Z」シリーズを展開してきましたが、2016年からは「X」へと受け継がれました。

その「X」シリーズ第1弾として発表されたのが「Xperia X Performance」。
5インチ画面にSnapdragon 820、RAM 3GBなどを搭載した最新のハイエンド端末です。

そんなXperia X Performanceを、Xperiaアンバサダーで発売前にお借りすることが出来ましたので、今回はその外観をチェックしてみました。

なお、今回お借りしたのはSoftBank版である「Xperia X Performance 502SO」のホワイト色です。他のキャリア版ではロゴの入り方などが異なるのでご注意下さい。

主なスペック

名称Xperia X Performance
OSAndroid 6.0
SoCCPU: Qualcomm Snapdragon 820 MSM8996 2.2GHz+1.6GHz 4コア / GPU: Adreno 530
RAM3GB
ROM32GB
サイズ144 × 71 × 8.6 mm
重さ165 g
画面5インチ フルHD (1920 x 1080) トリルミナス 液晶
バッテリー2,570 mAh (2,700 mAh)
リアカメラ2,300万画素 Sony Exmor RS f/2.0 ※4K動画撮影は他社アプリで可能 / 専用シャッターボタン
フロントカメラ1,320万画素 Sony Exmor RS
microSDmicroSD/HC/XC 最大200GB
接続端子microUSB / 3.5mmヘッドホンジャック
無線通信Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 2.4GHz&5GHz / Bluetooth 4.2 / NFC&FeliCa
スピーカーフロントステレオスピーカー
ホワイト / グラファイトブラック / ライムゴールド / ローズゴールド
備考防水/防塵対応 (IPX5/8+IP6X)、指紋認証対応

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前面

エッジがラウンドした2.5Dガラスを使用した前面です。
2.5Dガラスを使用した前面
フロントカメラは1300万画素と大きめ。上下にはステレオスピーカーがあります。
1300万画素フロントカメラ、SONYロゴ、ステレオスピーカー(L)、近接センサ
ステレオスピーカー(R)

背面

今回お借りしたホワイトの背面はシルバーなメタル素材。ヘアライン加工が施されています。
(ブラックも同様。ライムゴールドとローズゴールドはサンドブラスト加工)

前面と同様にエッジがラウンドしています。
ヘアライン加工が施された背面
リアカメラは2300万画素で、出っ張りは一切なくフルフラット。机などに置いても干渉しません。
背面素材とは異なるメタルの縁取りがいいアクセントになっています。
2300万画素のリアカメラ。異なるメタルの縁取りがいいアクセントに。
お馴染みのXperiaロゴ。ヘアライン加工もいい感じです。
中央の「XPERIA」ロゴ
一番下には電波対策用の"プラスチックバー"があります。(国内版のみ)
国内版のみに存在する電波対策用の"プラスチックバー"

側面

アンテナを工夫し、極力フレームの"割れ"が少なくなっています。(下面に2箇所のみ)

ちなみに厚さは約8.6 mmです。
上面。イヤホンジャックとマイクがある。
下面。microUSBとマイクがある。フレームの"割れ"はこの2箇所のみ。
ボタン類は全て右側に集約されています。特徴的なのが電源ボタンで、指紋認証センサを兼ねています。
右面。指紋認証センサ兼電源ボタン、音量ボタン、シャッターボタン(半押し対応)がある。
左面。SIM/microSDトレイがある。
SIMトレイはmicroSDと一体型です。
SIMとmicroSDが一体型のトレイ

他の端末との比較

Xperia Zと比較

同じ5インチですが、縦は短く、若干薄いです。(X Performanceは8.6 mmだが、Zは7.9 mm)

画像にはありませんが、ストラップホールの有無が大きな違いかもしれません。(Xperia X Performanceには無い)
「Z」の始まりであるXperia Zと比較
Xperia Zの方が薄い(7.9 mm)
※Zには表・裏に保護フィルムを貼っているためスペックより厚く見えます
縦はXperia Zの方が短い
幅は同一(71 mm)

Nexus 6Pと比較

5インチと5.7インチなので大きさは全く違います。厚さはNexus 6Pの方が薄いです。(最薄部で比較)
Nexus 6P(左)と比較
Nexus 6Pの方が薄い(7.3 mm)

iPhone 6Sと比較

iPhone 6Sは4.7インチなので0.3インチしか変わりませんが、大きさはそれ以上違うように見えます。
厚さはiPhone 6Sの方が薄いです。
iPhone 6Sと比較
iPhone 6Sの方が薄い(7.1 mm)

触ってみた感想

ラウンドエッジが持ちやすい

前面・背面ともにエッジがラウンドしており、角が立っておらず非常に持ちやすいです。
エッジが立っていたZ5は(極端に言えば)角が"痛い"と感じたのですが、X Performanceは滑らかで手に馴染みます。

そのおかげか、165 gにしては軽く感じました。
エッジがラウンドしている2.5Dガラス

全体的な一体感が美しい

下部の2箇所を除いてフレームの"割れ"が無く、コーナーもシームレスに繋がっています。

カメラも出っ張っておらず、背面はフルフラットです。

加えて、ラウンドしたエッジにより前面・背面からフレームへとシームレスに繋がっており、全体的な一体感があり美しいです。
"割れ"がなく一体感のあるフレーム

電源ボタンの位置が良い

電源ボタンは自然と親指が添えられる位置で押しやすいです。
ここは指紋認証センサも兼ねているので、頻繁に使うことになります。タッチしやすいこの配置は良いと思います。
押しやすい電源ボタン

一方で、残念なのが音量ボタンの位置。Z5も同じですが、下にあるのでちょっと押しづらいです。
電源ボタンより上にあるといいのですが……。
かなり下に配置された音量ボタン

背面の指紋が目立つ

ヘアライン加工が施されたシルバーメタルでとても綺麗なのですが、指紋が目立ちます。光の当たる角度によって触った跡が白く見えます。

これはシルバー背面のホワイト色だから余計にそうなのかもしれません。サンドブラスト加工のライムゴールド / ローズゴールドではここまで目立たないと思います。
指紋が目立つ背面

"プラスチックバー"が残念

そして、背面下部の"プラスチックバー"。こちらにも書いた通り電波対策用ですが、デザイン的には良くないなと思います。

上から下までヘアライン加工なのに、バーだけがつや消し加工となっており、質感の違いが非常に目立ちます
エッジやコーナーの丸みによってシームレスな一体感が生まれているにも関わらず、ここで台無しにです。

せめて同じような素材感に見せるための工夫(バー部分にもヘアライン風な加工を施すなど)をして欲しかったです。
(サンドブラスト加工(ライムゴールド / ローズゴールド)は同じような質感)
一体感を損ねるプラスチックバー
ちなみにこちらはグローバル版のホワイト色。やっぱりバーは無い方が良いですよね。
グローバル版のホワイト色。プラスチックバーは存在しない。

個人的な意見ですが…

これは好みもあるので人によってかなり変わると思いますが……ガラスやフレーム、ヘアライン加工の背面など1つ1つのパーツは良いのですが、全体的なデザインがなんとなく"野暮ったい"という印象を受けました。

正面から見たサイズは小さく、最近の端末としては十分だと思います。

一方、横から見たサイズ、つまり厚みが結構あります。スペック上では8.6mmで、比較でも分かる通り他の端末より厚いです。
加えて、フレームのアールが少なく平面に近いため、厚みがそのままに見た目に反映されます。
フレームのアール(曲がり)は少ない
その厚みに、ラウンドしたエッジやコーナーによる"のっぺり"とした印象が合わさって、結果的に小さなサイズの割にスッキリしていないような、野暮ったさみたいなものを感じます。

側面の電源ボタンに指紋認証センサを搭載している以上、これ以上アールを付けたり厚さを削ったりする訳にはいかないのかもしれません。
しかし、現状では正面サイズと厚みのバランスが取れておらず、このように"微妙"な感じになっているのかなと思いました。

見た感じの厚みが大きく、バランスが悪い?
これが数万円のSIMフリースマホならば、こんなものかと思えたのかもしれません。しかし、本機は9万円を越える高級機です。加えて、従来のZシリーズもあります。
こういったことからどうしても期待値が高くなると思うのですが、 本機の野暮ったいデザインはその期待からは離れてしまっているような気がしました。

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