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Qiアダプタ(汎用Qiパッド)を使ってスマートフォンをQiに対応させ無接点充電をする

Qiアダプタ(汎用Qiパッド)を使って非対応のスマートフォンをQi対応させ、無接点充電をしてみました。

Qi(無接点充電)とは

 Qi(チー)とは、従来のようにケーブルを物理的に接続して充電するものと違い、物理的なケーブル接続をすることなく非接触で充電する技術です(いわゆる、無線充電・非接触充電)。
 「おくだけ充電」と言われているものもこれです。
 最近では、対応機種も増え、安価な充電器も販売されていることから普及が進んでいます。

スマートフォンをQi対応させる

Qiアダプタ(汎用Qiパッド)について

 通常、Qiを使うためには携帯端末本体がQiに対応していることが条件になります。
 しかし、Qi非対応機種も未だ多く存在します。
 このようなQi非対応機種でもQiを使うために、Qiアダプタ(汎用Qiパッド)というモノが販売されています。

 Qiアダプタは、下の画像のように充電コイル部分にmicroUSB部分が付いた形をしています。
 microUSB部分を端末のUSB端子に差し込んで使用します。ケーブル部分は非常に薄くできているため、折り返して接続することが出来ます。
 コイル部分は、端末のバックカバーや保護ケースに挟み込みます。
LG G2 L-01Fで使用した例
特別な改造や加工がいらないため、簡単に取り付けることが出来ます。
※端末のmicroUSB形状(どっち向きに付いているか)で使用できるアダプタが異なるので注意。

 ちなみに、画像のLG G2 L-01Fですが、米Verizon向けのモデルでは標準でQiに対応しているそうです。

今回使用したQiパッド

 今回は、eBayのこちらの商品(約800円)を購入(10日ほどで到着)してみました。
 仕様は以下の通りです。(購入元より抜粋、翻訳)
  • 商品名:Micro USB Universal Qi Charging Receiver Coil For Samsung Phones Wireless
    ※For Samsungと書いてありますが、その他の機種でも使えます。
  • 入力: DC5V, 1A
  • 受信電力: 5W
  • 充電出力: DC5V, 600mA
  • 電力変換効率: 最大70%
  • サイズ: 約 62 * 46 * 1mm
  • 重さ: 約 5g
他にも様々な仕様(USB端子の向き・充電電流など)や値段のものがあります。

実際に充電してみる

 今回は、上の画像にもあるようにLG G2 L-01Fで試してみました。
 これをそのままQi充電器に置くだけで充電できます。
※使用した充電器はドコモ「ワイヤレスチャージャー 01」

 下の画像は、BatteryMixの充電グラフです。実際に充電した部分は、グラフのオレンジ色部分になります。
 画像からもわかるように、端末側ではUSB充電として認識されています。
 いろいろと試行錯誤をしたのですが、AC充電として認識させることが出来ませんでした…。

 実際の充電能力としては、+12.0%/h~+13.0%/hでした。
 普通の充電器では、+25%/h位だったので、大体倍くらいの時間がかかるということになります。
 L-01Fの場合、普通の充電器では充電電流が最大1300mA位なので、このアダプタが最大600mAであることを考えると当然の結果と言えます。

 元々の充電電流が小さい機種(例えば、Galaxy Nexus(850mA位))であればもう少し差が小さくなります。
 また、より充電電流の大きいQiアダプタ(例えば、1000mAなど)を使用することでもっと早く充電することが出来ます。

まとめ

 Qiアダプタを利用して、Qi非対応機種でもQiに対応させることが出来ます。
 Qiアダプタのメリット、デメリットとしては、
  • メリット:どんな機種でも簡単に無接点充電をすることが出来る
  • デメリット:通常の充電と比べて時間がかかってしまう(パッドの仕様による)
ことが挙げられます。

 充電に時間がかかってしまいますが、ポンと置くだけで充電が出来るのは非常に楽です。
 充電時間が多少増えても気にしない!とにかく楽に手軽に充電したい!という方にはおすすめです。
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